妊娠22週(6ヶ月)に入りました。5ヶ月を過ぎた辺りから出血もおさまり、ようやく安定期だとホッとしたのも束の間、今度は子宮頸管が異常に短くなる、いわゆる切迫早産の状態になってしまいました。今日はそこに至るまでのお話です。
妊娠22週で子宮頸管が1.5cmの短さに
7/30の定期検診で判明したのですが、1ヶ月前の検診では何ともなかった子宮頸管の長さが、実に1.5cmという短さにまでなっていました。8/3の検診では3回計測し、1.1〜1.7cmの間でした。
調べたところ、日本では予定日より前に3cmを切ると自宅での絶対安静や入院を勧められることが多いらしく、私の週数で1.5cmはかなり危険な状態。
子宮頸管が短いと、お腹の中にいる赤ちゃんが下がってきやすくなり、予定日より前に産まれてしまう可能性があります。
まだ予定日まで4ヶ月ある今の状態で産まれてしまうと、子どもたちは不完全な状態なので、命の危険や、障害を伴う可能性も出てきます。双子の妊娠と、以前ブログでもお話したように、子宮頸部異形成の円錐切除手術歴のある私は、状況的になりやすかったのだと考えられます。
定期検診で子宮頸管の短さを指摘された私は、そのままバタバタと総合病院へ移され、手首に名前と誕生日、バーコードなどが印字された紙を巻かれ、数時間病院に滞在しました。
子宮口が開いていないかをチェック
病院では入院用の部屋に入れられ、血圧や体温を測った後、ドクターがやってきて、「これから子宮口が開いていないか検査をします」と一言。
こればかりは超音波検査では分からないらしく、肉眼で判断をしないといけないようです。
検査前に先生からは、「万が一子宮口が開いていたら閉じる手術を行いますが、これは成功率が低いため、妊娠の継続は難しいと思います」と、突然の通告。
さすがに想定もしていなかった事態なのでショックを受けましたが、一生懸命心の中で祈りながら、検査を受けました。
もう一人先生が来て下さり、腰の下に桶を入れ腰の位置を高くしてから、子宮口が開いてるか確認するための器具を挿入。2人がかりで見てもらうと、幸い子宮口は閉じているとのことでした。
「大丈夫です」の一言に不安から解放された私はその場で号泣してしまいました。
それから今度はお腹に、心電図のようなものを巻き、30分ほどお腹の動きをチェック。
前日からチクチクした痛みがあったのですが、痛みがある時に心電図のようなグラフにも反応が出る仕組みになっているようで、ドクターからその旨を教えてもらいました。
この時、少し気持ちが安心したのか、気づいたら眠っていました。
その検査も終わると、いつもかかっている病院から留守電が入っていることに気づきました。
「薬を処方したので、病院を出たらどこどこの薬局に取りに行ってください」とのこと。
その後ドクターが私の元に戻ってきて、今後どういう処置をしていくのか説明してくれました。
まずは1日3回、8時間ごとに膣にプロゲステロン(黄体ホルモン剤)を入れて下さいと。日本ではお腹の張りを抑える飲み薬が処方されることが多いようですが、私の場合は早産を防ぐため黄体ホルモンを直接膣から入れる治療を施していくとのことでした。
薬は冷蔵庫で保管。一つずつ使います。
それから週に一度の検診に期間を狭めるとも言われました。
私から「安静にした方がいいですか?」の質問には、「そうですね」の一言。
(私のかかりつけドクターは、多くを語らない人なので、自らどんどん質問をしないと、疑問は解消されません)
正直入院も覚悟していたので、自宅に帰れると聞いただけで、ホッとひと安心しました。
それからたくさんの書類にサインをし、タクシーで指定された薬局まで薬を取りに行き帰宅すると、今度は出血。
下着がドバッと血で染まっていて、驚きました。
ただもしかしたら、検査をしてきたからその影響かも? と思いつつ主人に相談すると、すぐに病院に電話した方がいいとのことで、彼に従いました。
すでに夜8時を回り、かかりつけの病院からは日本人の受付担当がいなくなっていたので、片言の英語で救急担当に説明すると、医師に確認してすぐに折り返しますとのこと。
5分ほどで電話がかかってきて、至急今までいた総合病院に戻って下さいと言われました。
そのまま主人とタクシーで病院へ。今度こそ入院と言われるかもと覚悟し、メイクを落とし1日分の着替え、Kindle、iPhoneの充電器などをカバンに詰めて行きました。
再び、子宮口が開いていないか検査をしましたが、こちらも問題なしとのこと。
検査後には出血をすることもあるので、心配はしなくてもいいけれど、万が一出血量が増えたり、腹痛が強くなったらすぐに電話をすること、と説明を受け帰宅しました。
(私を担当してくれた、ガチャピン似のおばちゃんスタッフさんがとても可愛く親切な人で、「あなた予定日12月でしょ?早すぎる!12月よ!」と力強く送り出してくれたのが嬉しかったです)
黄体ホルモンを直接膣に入れる治療をしながら自宅安静へ
そして自宅に戻り安静生活がスタート。薬の影響か、お腹の痛みがどんどん増していくのが辛いですが、赤ちゃんたちはお腹の中で頑張って生きようとしてくれているので、私も弱音を吐くわけにはいきません。
主人もこの状況を理解して、色々身の回りの世話をしてくれるので、本当に助かっています。
それから4日。お腹の痛みと吐き気が強くなってきたので、再び病院へ行ってきました。
痛みの原因は検査結果を待ってみないと分からないようなのですが、吐き気は膣に入れている黄体ホルモンによるものでしょうとのこと。
また安静の度合いについて聞いてみると、日本では、1cm台の長さになると、これ以上子宮頸管を短くしないために(動き回ってお腹が張らないようにする。お腹が張ると、子宮頸管は短くなっていくようです)、トイレ以外ほとんどベッドで横になっている状態を勧められるようですが、私の担当ドクターいわく、
「寝てばかりいれば、子宮頸管が短くならないかと言うと、そういうエビデンスはありません。逆に合併症を引き起こすこともあるので、無理さえしなければ、外出していただいても結構ですよ」と衝撃の一言。
絶対安静が必要だと思っていたので、料理から掃除、洗濯、食器の上げ下げと全部主人に任せていましたが、さすがに主人の仕事にも影響が出るこの生活を続けるのは大変だったので、「ドクターがそういうのであれば、無理のない範囲で日常を取り戻していけるね」と、料理、洗濯だけ私が担当することにしました。
しかし、アメリカと日本では同じ症状でもこうも扱いが違うのかと正直驚きです。
決して順調な妊婦生活を送っているわけではないので、しみじみ思うのが、子供を授かるのも無事出産するのも、本当に奇跡の連続なんだなぁと。今は一日一日がとても長く感じられ、無事夜を迎えられることに感謝する日々です。
そして主人と二人で子供たちに、「早く会いたいけれど、今はまだ早すぎるから、あと4ヶ月頑張ってお腹の中にいてね!」 と話しかけてもいます。
また進展があり次第(良い進展であることを願います)、ブログでご報告していきます。