11月20日、ついに娘の体重が2キロになりました。
▲また一つ記念ステッカーが増えました!
SPONSORED
570gで生まれた娘の体重が、少し早く生まれた子供と同等程度になるというのは、なんとも感慨深いものがあります。本当に、ここまでよく頑張ってくれました。
今までは感染症を恐れ、基本的に保育器は閉じられていましたが、体が大きくなり、「脳」を鍛える段階に来たので、外的刺激を与えるために、保育器は開けっ放しにされています♪
▲素敵なプレゼントをいただきました♪
色々な方から、「退院も見えてきましたね!」と言われることが増えました。
そう言われるたびに、「ああ、もう少しで退院か…」と実感でき、嬉しいです。
今までは退院について質問されても、状況的になかなか返事しにくかったのですが、今は元気よく、「ハイ、退院が見えてきました!」と答えられるようになったのも、嬉しいことです。
▲日本から遊びに来ていた友人に、トトロの仲間をもらいました♪
とは言え、今日の明日ですぐに退院できるわけではなく、いくつかクリアしなくてはいけない課題があるので、今日はその辺りをまとめていきます。
1. 人工呼吸器を外す
退院の条件として、病院からは大きく2つ提示されています。
その一つが、「人工呼吸器を外す」ことです。
以前ブログでも書いた通り、娘が入院している病院では、5種類の人工呼吸器が用意されており、今娘は一番軽い「鼻につけ呼吸を補助する」タイプのものを使用しています。
▲産着デビュー♪ これはおばあちゃんからの頂きもの♡
この呼吸器は、鼻から酸素を送り込むことで、「自力呼吸では足りない分」をサポートする役割を果たしています。
なぜ娘が人工呼吸器を必要としているのかというと、低出生体重児(未熟児)にありがちな、「無呼吸症候群」を抱えているからです。
この写真の赤矢印で示したところのように、娘は時々、呼吸をやめてしまいます。
「無呼吸症候群」患者の睡眠を見たことがある方ならイメージしやすいと思うのですが、「一定時間呼吸をストップしてしまう」というものです。
大人でも、「無呼吸」の状態が続くと危険ですが、体の機能が不完全な低出生体重児(未熟児)の場合、その危険度はさらに増します。
もともと肺の機能が弱く、引き続き状態が完全ではない娘にとっては、これが非常に大きな問題で、定期的に呼吸をやめてしまうので、呼吸器で人工的に酸素を送り込む作業が欠かせません。
人工呼吸器で「強制換気」を行うと、赤丸で囲んだところのように、呼吸が復活し、体内の酸素濃度(上の写真だと「68」、下の写真だと「100」で示されている数字)も改善されます。
▲酸素濃度は、85を切ると「注意」、80を下回ると「要注意」になる
ドクターによると、地球上の酸素レベルは、「21%」という数字だそうです。
人工呼吸器を必要としない健常者は、自分の鼻と口で「21%」の環境下で呼吸をし、生活をしています。特にこれで苦しくなることはなく、普通に生きていけます。
しかし、人工呼吸器を必要とするような呼吸不全患者にとっては、「21%」の環境下では酸素量が足りず、息苦しくなってしまうため、人為的に体内に送り込む酸素量を増やす必要があります。呼吸については、以前こちらの記事でも少し触れています。
今娘の体内に送り込む酸素量は、「25〜35」程度で設定されています。
このレンジの中で、その日の体調によって数値を変えていきます。
目標は、地球上の酸素レベルと同じ「21」にすること。「21」にして体内の酸素濃度が、安全ラインとされる「95以上」で安定するようになると、人工呼吸器が外れる日も近づくはずです。
2. 自分の口から母乳を摂取する
退院条件の2つめは、「食事」です。
現在娘は、胃まで入ったカテーテル経由で、母乳を摂取しています。
これは、人工呼吸器から体内に酸素を送り込むために、空気圧を利用しているので、今の人工呼吸器を付けている限りは、空気圧が邪魔してうまく母乳を飲み込めないからだそうです。
もう少し状況が落ち着き、人工呼吸器を外せる時間が長くなったら、哺乳瓶や、私の胸から直接母乳を摂取できるようになるはずです。
▲こちらは私の姉からもらったお洋服♪
出産予定日(12/4)まで、あと10日弱。
ここまで来たんだなーと思うと、ウルウルします。
そして明日11/26は、息子が亡くなり3カ月。
いまだに諦めがつかず、苦しくなる時もありますが、娘の中に息子の魂も生き続けているんだと信じて、2人分、大切に大切に育てていきます。
SPONSORED