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亡き姪に捧ぐ

昨日午後、シカゴに住む姪が、わずか21歳の若さで亡くなりました。

姪はスキルス胃がんを患い、闘病中でした。

▲約10年前。家族皆で、母の故郷・山形へ行きました。

彼女は私が出会った中で最も勇敢で、エネルギッシュで、思いやりのある、誰からも愛された女性でした。 多くの友人が彼女を思い、Facebookでは、亡くなった直後から次々と彼女がタグ付けされた写真が公開されています。

その枚数の多さ、添えられたメッセージの温かさに、どれほど彼女が愛されてきたか、伺い知ることができます。

昨日、彼女の母である姉の腕の中で、5人の家族、恋人、飼い犬に囲まれて、息を引き取ったそうです。心よりご冥福をお祈りします。

姪は、20歳でスキルス胃がんが見つかり、その時すでにステージ4まで進行していました。

そこからの過酷な闘病生活は、本当に辛く、苦しく、想像を絶するものだったと思います。

痛みが強かったようなので、その痛みから解放されたことが何よりの救いです。

姪の癌発覚から数ヶ月経ってから、私は切迫早産になり、妊娠23週で双子を出産。生後13日で息子を亡くし……という状況になったので、姉とは互いに励まし合いながら今日までやって来ました。

昨年末にシカゴに行ったのは、どうしても姪に会いたかったからです。

▲姉ファミリーと。姪は一番手前。

姉夫妻には、女の子が3人、男の子が1人、計4人の子どもがいます。

姪は2番目。私は昔から自分と彼女は、性格や行動が似ているなぁと思い、どの子どもたちも可愛いけれど、彼女には特別な思いを抱いていました。

昨年末、Facebookで姉が、「娘がERに運ばれた」という投稿をしていたのを見た瞬間、居ても立っても居られなくなり、日本にいる家族にすぐに連絡し、なんとかシカゴまで来れないか聞きました。

実際には、姉と私は異母姉妹なので、母にとっては実の娘ではありませんが、それでも実の娘、実の孫のようにかわいがっているので、両親が会わないまま何かあったら後悔するのではないかと考えたからです。

私は昨年夏に生後13日で息子を亡くした経験から、「絶対」は存在しないことを知っています。

もちろん心の中では、姪は「必ず癌を克服し生き延びるんだ!」という思いがありましたが、同時に、「何かあってから後悔するようなことだけはしたくない」思いもあり、家族にもその旨を共有し、渡米を検討してもらいました。

父と母はすでに高齢ということもあり、すぐに行くのは難しいという判断でしたが、一番年の近い姉が、「私が行く」と、急遽渡米を決めてくれました。

でもシカゴにいる姉家族に、その理由で会いに行くと告げたら、逆に重荷になってしまうかもしれません。なので、「NYにいる私や娘に会いに来るので、途中でシカゴにも寄ってもいいか?」という風に伝え、泊まらせてもらいました。(そうは言っても、姉も姪も、私たちの意図に気づいていたのだろうと思いますが。)

シカゴには1泊2日しかしませんでしたが、その間とても体調が良かったみたいで、家族皆喜んでくれました。

一番下の男の子は、前日のクリスマスがあまり姪の体調が思わしくなかったこともあり、「今日が本当のクリスマスみたいだ」と大喜びしていたと聞き、私たちも嬉しかったものです。

姪は本当に優しい子で、ちょうどシカゴに着いた日が、息子の4ヶ月命日ということもあり、夜になると私は悲しみをこらえ切れず泣いてしまったのですが、ずっと寄り添い、慰めてくれました。

その手がとても優しくて、温かくて。励ましに行ったつもりが、逆にこちらが励まされてしまいました。

必ず娘と会おうね! だからその日まで頑張ろうね! と誓い合ったのですが、残念ながらその夢は叶いませんでした。

どうしてこんなことになってしまったのか。

夢も希望も溢れた女の子が、どうしてこんなに若くして……。

ただ、ひたすらに悔しいです。

私と姉がシカゴを後にしNYに行くと、姪はすぐに入院するほど再び体調を崩してしまいました。

それからは、体調は悪化の一途をたどるばかり。

入退院を繰り返し、最後は自宅で息を引き取りました。

私が多くを語るよりも、闘病については姉のブログを読んでいただけると、その壮絶さ、および満ち溢れた家族愛を感じ取っていただけると思います。

ミルトスの木かげで

自分の子どもを亡くすという経験は、特殊です。

本来であれば、子どもは親より長く生き、親が先に旅立つもの。

それを、自分が元気なうちに、自分より遥かに若い子どもを見送るというのは、簡単には言葉に出来ない苦しみがあります。

そこに意味があるのだとしても、その意味を知ることは容易ではなく、果たしてこの試練は何のために与えられたのだろう? と考えても考えても、答えはすぐには出てきてくれません。

だから生涯かけてその答えを見つけることが、親に与えられた使命なのだろうと私は思います。

どうか私の息子が天国で、姪の手を取り、しっかりとエスコートしてくれますように。

二人で仲良く可愛い天使になって、飛び回ってくれますように。

愛する姪へ。家族になれて嬉しかった。本当にありがとう。また会おうね。

miho8
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