LITTLE PUMPKIN インタビュー

【Interview Vol.2】渡米は卒園直前。”ディズニーランド作戦”で、子どもの気持ちを前向きに変えた ―Kanakoさん前編—

2015年、旦那さんの海外転勤によりNYに越してきたKanakoさん。10年近く勤めたITベンチャーを退職し、当時5歳の娘さん(現在7歳)、2歳の息子さん(現在4歳)と共に渡米しました。在職中は、人事として給与労務から採用まで幅広く担当。また、社内の産休・育休取得第一号社員となり、仕組み作りに大きく貢献しました。前編は、渡米までの数ヶ月で準備したこと、特に卒園直前という微妙な時期にどうお子さんのモチベーションを上げたか、後編は、NYのユニークな教育事情と、渡米後にお子さんに起きた変化について聞いていきます。

f2fef0_ca02218f97614c3ca1bbab7627903bc7-mv2_d_1686_1849_s_2<Profile>
Kanakoさん
2015年よりNY在住。子どもは現地公立小学校に通う娘と日系幼稚園に通う息子の2人。渡米前10年近く勤めたIT関連会社では秘書や人事を担当。現在は学校や幼稚園でのボランティア活動に参加しつつ、娘に負けないようコミュニティカレッジで英語を勉強中。世界各国の美味しい料理、スイーツを求めてレストラン巡りをするのも趣味のひとつ。ママプラで子育てに関する記事を定期的に執筆中。

あと数ヶ月で卒園。

「友だちと離れるのはイヤ」

—Kanakoさんご家族の渡米が決まったのは、いつ頃ですか?

2015年6月末です。それから一足早く夫が 8月に渡米し、私たちは11月にNYに来ました。

—NY行きが決まったとき、お子さんたちはどんなリアクションでしたか?

下の子(息子)は2歳だったのでよく分かっていなかったようですが、上の子(娘)は年長で卒園まであと数ヶ月というタイミングだったので、「お友だちとバイバイするのはイヤだ」と嘆いていました。

当時は朝8時半に保育園に預けて、お迎えに行くのが夜6時半とか7時と結構遅めで、お友だちと一緒に過ごす時間がとても長かったんですね。娘にとってその子たちは家族同然の存在ですから、離れたくないという気持ちが強かったようです。

—娘さんの説得はどのように?

先に夫がNYに行っていたので、2日に1回はGoogleハングアウトでビデオ通話して現地の様子を見させたり、あとは、「アメリカには東京ディズニーランドより大きなディズニーランドがあるんだよ!」と話してみたり。ディズニーランド作戦は効果があったようで、「行きたい!」と前向きに変わってくれました。

そしてNYに来てからすぐ家族でディズニー・ワールドに行き、しっかり約束を果たしました!

ディズニー・ワールドでの一枚。プリンセスに変身中の娘さん

—それはお子さんたち大喜びだったでしょうね。NYに来るまでの間に準備したことがあれば教えてください。

まずは英語ですね。娘を家の近くにあった「バイリンガル幼稚園」に毎週土曜日、約3ヶ月通わせました。読み書き、発音の練習ともに丁寧に教えてくれる教室だったので、ここでそこそこABCを覚えるなど基礎は学べたと思います。

私の方は現地の教育事情をリサーチしたり、あとは娘がピアノを習っているのでいい教室がないか探したり。日本人がシェアしている情報と現地のウェブサイトをそれぞれチェックして、いろいろ勉強しました。

結構時間をかけて調べていたので、だんだんマニアックになってきちゃって……(笑)、近所に犯罪者が住んでいないか調べられるウェブサイトで、新居の近くは安全か確認したこともあります。あとは幼稚園や小学校の情報を調べてと、ひたすら子どもの環境を整えるためにネットで情報収集していました。

—犯罪者マップ……。そんなものがあるんですね、知りませんでした。

住所を入力すると、近所に犯罪者が住んでいないかがひと目で分かるサイトがあるんです。うちは郊外で比較的治安は良い方だと思うんですけれど、子連れで暮らすのでより安全性が確認できた方がいいかなと。最近は日本でも物騒な事件が増えてきているので日本でもあればいいのに……と思います。

おしゃべりが楽しくなってきた時期。

存分に話してほしいから日系幼稚園に

—息子さんは幼稚園に?

ええ、日本人の方が経営している日系幼稚園に通わせています。日本の幼児教育をそのまま持ってきた幼稚園で、先生も9割は日本人なのでほぼ日本と同じ環境ですが、英語をメインに話すハーフのお子さんも2〜3割程度います。

NYにある日系幼稚園の中には、「バイリンガルを育てる」をポリシーにするところもありますが、うちはあえて「日本語がメイン」の幼稚園に入れました。ちょうど息子はおしゃべりが楽しくなっていた頃だったので、今は日本語でのおしゃべりを思う存分楽しめる環境の方が息子には向いているのかなという思いがあって。でも今年の9月から現地の幼稚園に移る予定です。

—それはどういう理由からでしょうか?

娘が現地の小学校に通っているので、よく息子も小学校のイベントに連れて行くんですが、娘が楽しく英語を勉強している姿を見て息子も興味を持ち始めたようです。

せっかく本人のモチベーションが上がってきたので、このまま日本語どっぷりの環境にいさせるよりも英語メインの幼稚園に切り替えた方がいいのかなと。私自身NYにいる以上もっと現地の方と交流したいと思っていたので、今から新しい幼稚園に通わせるのが楽しみなんです。

—Kanakoさんもお子さんたちも、新しい環境でも楽しめるタイプなんですね!

そうですね。子どもたちもそうですけれど、私もNYに来ていろいろ刺激を受けているからか、常に新しいことに取り組まないと気が済まなくなっちゃって。アメリカでの幼児教育にも関心が出てきたので実際に覗いてみたいというのもあるし、アメリカ人や他の国のママたちとももっとお話ししてみたいです。

娘は今スクールバスで通っているので、なかなかママ同士の交流機会がありません。でも幼稚園は送り迎えがあるので、他のママたちとも交流できるかなと。その前に英語を習得しないといけないので、近所のコミュニティカレッジに通い英語の勉強を始めたところです。

—素晴らしいです。ところで娘さんの学校はどのように決めたんですか?

うちの地区は日本と同じ仕組みで学区制なので、住んでいるエリアによって通う小学校が決まります。ですから、住むエリアは念入りに調べてから決めました。

こちらは公立の小学校でもランキング分けされているんですね。生徒人数に対する先生の割合やテスト結果など、いくつかの指標を元に順位が付けられます。また学校のランキングに限らず、エリアごとの人種や職業構成、平均年収などの情報までもが数値化されているので、そうしたデータをチェックしながら自分たちの生活に合いそうなエリアや、評価が高い小学校があるエリアに絞って探しました。

その後、先に渡米していた夫が週末を使い20軒ほど内見しに行ってくれたので、私は日本からGoogleハングアウトでその様子を眺め2人で決めました。

アメリカはこうしたデータが揃っているので、海外から来てもすぐ生活できるからいいですよね。逆に、日本で暮らし始める外国人はどうしているんだろうと気になります。

小学校でのイベント「Alphabet Celebration」での一枚。
アルファベットを全て習ったことを祝い一人一個アルファベットにちなんだ変装をしていく日があるそう

男児は女性ロッカー入室NG

—NYで子育てを始めて驚いたことはありますか?

一つはパパの出番が多いことですね。パパに送り迎えしてもらっている子も多いですし、娘の小学校イベントに行くと平日の昼間なのにたくさんパパがいることに驚きます。こちらは在宅仕事や、勤務体系がフレキシブルな方が多いからかもしれません。

フィラデルフィアのチルドレンズミュージアムにて。
チルドレンズミュージアムは、科学館、博物館、美術館を組み合わせたような施設。
アメリカには200以上ある

あとは「ファミリーロッカールーム」。フィットネスクラブでも市民プールでも、女性ロッカーの入り口に「男児の入室禁止」とハッキリ書かれていて、よっぽど小さい子どもじゃない限り男の子は入室が禁じられています。その代わり「ファミリーロッカールーム」という数人入れる個室があって、異性の子どもを連れているママやパパはこちらを使うことができます。

アメリカは割と早いうちから、パパが女の子とお風呂に入ることはNGとされるなど「異性」に対するルールが厳しいですよね。一方で、ハグは大人子ども問わずとてもよくする。だからスキンシップが足りないとかじゃなくて、たとえ子どもだとしても、小さいうちから「一個人」として見ているんだろうなぁと思っています。

(前編おわり)


後編(子どもの学習意欲を維持する秘訣は、あえて母親が褒めすぎないこと!?)はこちら

-sponsored-

(Visited 33 times, 1 visits today)

You may like

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です