LITTLE PUMPKIN コラム

子どもがNICUに入院することになったら(3)

「子どもがNICUに入院することになったら」というテーマで2回書いてきました。最終回は、周りにNICUに入院したお子さんをお持ちのママ・パパがいた場合にお願いしたいことについてです。


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”無理しないで”は言わないで

予定通り無事元気いっぱいの赤ちゃんを出産し、念願の子育てライフスタート! こういう状況なら本人も周りもハッピーで、「おめでとう!!!」と言いやすいのですが、私のように予定日よりうんと早い出産や入院になったり、出産後お子さんがNICU入院や手術となった場合、周囲はどんな風に声をかけたらいいのか悩んでしまうと思います。

実際私もたくさんの方から、「ずっとFacebookやブログを見て応援してきたけれど、なんて声かけたらいいのか分からなくて……」とご連絡をいただきました。

娘が6ヶ月NICUに入院した私でさえFacebookで、「生まれたばかりの子どもがNICUに入院することになりました」という報告を見ると、なんと連絡するべきか正直悩みます。

それはNICU入院といっても、お子さんによって事情はさまざまだからです。症状も受ける治療もまったく違うので、NICU経験があると言っても、相手のご家族の気持ちを正確に理解することはできません。良かれと思って連絡しても、内容次第ではこちらの発言によって相手を深く傷つけてしまうこともあります。「分かっているつもり(でもそれは見当違い)」ほど怖いものはありません。

生後2ヶ月半でようやく娘を抱っこする「カンガルーケア」が始まりました。
初めて私に抱かれた娘は、なぜか「おほほ」ポーズ

なので私は、「経験者としてできることがあればサポートする」をマイルールにし、「何か力になれることがありましたら、いつでも遠慮なくご連絡ください」と伝えるようにしています。

NICUへの通院は、精神的にも肉体的にも大変なことの連続です。その間たくさんの声援に救われることもあれば、状況が深刻だと残念ながらそれが耳に届かないこともあります。

それどころかどんどん「どうしてそんな勝手ばかり言うの!」と冷静でいられなくなることもあります。

ずっと極度の緊張状態と戦っているわけなので、仕方ないと言えばそうかもしれません。やり場のない怒りをどこにぶつけたら良いのか分からず、それが親切に声をかけてくれた人に向いてしまう。

我が子の危機的状況を前に平静を保つ方が難しいと思うので、経験者としてこの一言だけは避けて欲しいというお願いをさせていただきます。

「無理しないで」
「頑張りすぎないで」

”子どもを褒める”が一番!

「頑張らなくていいんだよ」「頑張りすぎないで」。

これは、頑張りすぎてしまう方がなりやすいと言われている心の病気を患った方が、かけられると心理的に楽になる言葉だと聞いたことがあります。

でもそれがNICU入院中の子を持つ親にも通用するわけではありません。私は娘が入院中、数え切れないほどたくさんの方から「頑張りすぎないで」「無理しないで」と言われました。

ありがたいと思う一方で、複雑な気持ちにもなったものです。

「私(親)が頑張らなかったら誰が娘を守るの?」

もちろん皆さんそんなことは承知の上で、「親が倒れたら元も子もないから、適度に肩の力を抜きつつ頑張って(でも頑張りすぎないで)」とアドバイスをくれていたのだと、今なら理解できます。
けれど毎日必死に自分を奮い立たせ、生きるか死ぬかの瀬戸際で一生懸命闘っている我が子に会いに行く親に向かって「そんな簡単に言わないでよ」と悔しく思ったこともあります。

「じゃあNYまで来て、私の代わりに通院してくれますか?」
何度叫びたくなる気持ちを抑えたか分かりません。

息子を失い、ドクターからは「お嬢さんも深刻な状況に変わりありません」と毎日のように言われ続けていた頃です。娘も失うかもしれないという恐怖で気が狂いそうで余裕がなかったので、誰でもいいから怒れる対象を見つけ、どうにか自分の気持ちを落ち着けていたように思います。

そうした日々のなかいただき、とっても嬉しかった言葉があります。

「娘さん本当に可愛いねー」
「愛らしい姿に目尻が下がります」
「ママもパパも毎日お疲れさま」

褒め言葉です。

生後1ヶ月の娘。初めて指で体に触れる許可が降りたのは、生後3週間頃でした。
これは初めて笑顔を見せたとき

いくら大変な状況とは言え、かわいいかわいい我が子です。やはり一番の慰めは「赤ちゃん可愛い!」「かっこいい!」「頑張ってるね!(パパもママも)」これに尽きると思います。

もし周りでお子さんがNICUに入院したと告知している方がいて、なんて声をかけたらいいんだろうと悩んでいる方がいたら、ぜひ「褒める」ポイントを見つけて、たくさん伝えてください。

不安で不安で仕方がない毎日、泣ける言葉もぐっとくる言葉も嬉しいですが、それ以上に親にとって必要なのは「笑顔になれる時間」だと私は思います。

どうか今世界中のNICUで頑張っている赤ちゃん、そしてパパ・ママに少しでも笑顔の時間が増えますように。

もしNICU入院に関して何かご質問がある方は、お問い合わせよりお気軽にご連絡ください! 可能な範囲でお答えします。また、お子さんがNICUに入院されていた親御さんがいらっしゃいましたら、「うちはこんなポジティブな考え方/やり方で乗り越えましたよ!」という情報もお寄せいただけると嬉しいです!

退院直前NICUからもらったプレゼントを前に我が物顔のわらびさん

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